2006-08-16

日本沈没 (JAPAN SINKS)

首相の靖国参拝(8月16日)

北海道新聞のこのコラムを読み、おそらくこの国には戦争加害の視点の欠落が最大の問題だと思う。

記事リンクゆえ、リンク先が読める期間に限度あるから要約する。

総理の父が万世特攻基地を誘致し、多くの若者を死なせたと後に悔いた事が、総理の靖国参拝の動機なのではないかとし、二○○一年の参拝前の「平和を祈るのになぜわかってもらえないのか。特攻隊員の遺書を見たらだれだって涙が出るじゃないか」、昨日の参拝では「心ならずも命を投げ出さざるを得なくなった人たちに」敬意と感謝を込めたに繋がるのではないかと。

あの戦争の時代に「心ならずも命を投げ出す」状況がどう生まれたのか、靖国が国家と切り離された理由、犠牲を強いたアジアの人々への配慮も欠けていないか。指導者として想像力の幅が狭くはないか。


映画「日本沈没」のアイデンティティー

日本にこだわった8.15が過ぎ、アイデンティティー論考を。
(語尾を伸ばすのか、伸ばさないのか、曖昧日本語の検索デメリット)

せっかくの見出し分けした記事も、JANJANサイトプログラムの無理解で デザイン化されてしまっていますが。(笑)

  • 特撮の神様、円谷英二
  • 核の落とし子、ゴジラ
  • 『日本沈没』で救われた映画界

戦争映画から怪獣映画、天災映画と日本の破壊は続くのです。(笑)

2006-08-09

Yasuzo Masumura Filmography

amazon.com Discography

[1950s][1960s][1970s][1980s]

1950s

  • 1957. Kisses
  • 1957. The Bright Girl
  • 1957. Warm Current
  • 1958. The Precipice

  • 1958. Giants and Toys
  • 1958. A Daring Man
  • 1958. Undutiful Street
  • 1959. The Most Valuable Wife
  • 1959. Flood
  • 1959. Beauty Is Guilty
  • 1959. Across Darkness
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1960s

  • 1960. A Woman's Testament (segment "Mimi o kamitagaru onna")

  • 1960. Afraid to Die
  • 1960. The Woman Who Touched the Legs
  • 1960. A False Student
  • 1961. Desperate to Love
  • 1961. A Lustful Man
  • 1961. A Wife Confesses
  • 1961. The Troublesome Sisters
  • 1962. Stolen Pleasure
  • 1962. The Black Test Car
  • 1962. Life of a Woman
  • 1963. The Black Report
  • 1963. Lies (segment "Playgirl")
  • 1963. Hooligans, Pure Thoughts
  • 1964. Modern Fraudulent Story: Cheat
  • 1964. The Husband Witnessed

  • 1964. Manji
  • 1964. Black Express
  • 1965. The Hoodlum Soldier
  • 1965. Seisaku's Wife
  • 1966. Irezumi
  • 1966. Nakano Spy School
  • 1966. Red Angel
  • 1967. Two Wives
  • 1967. Love for an Idiot / Naomi
  • 1967. The Wife of Seishu Hanaoka
  • 1968. The Most Corrupted
  • 1968. The Sex Check
  • 1968. A Building Blocks' Box
  • 1968. They Made Love

  • 1969. Blind Beast
  • 1969. Thousand Cranes
  • 1969. Vixen
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1970s

  • 1970. Play It Cool
  • 1970. Yakuza zessyo
  • 1970. The Hot Little Girl
  • 1971. Play
  • 1972. Shin heitai yakuza: Kasen
  • 1972. Music

  • 1973. Hanzo the Razor: The Snare
  • 1974. Bad Name's Breaking of Territories
  • 1975. Domyaku retto
  • 1976. Lullaby of the Earth
  • 1978. Double Suicide of Sonezaki
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1980s

  • 1981. Giardino dell'Eden
  • 1982. For My Daughter's 7th Birthday
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amazon

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増村保造 日本的ルネサンス (Japanese Renaissance)

障害に対する価値観がちょっと異質な増村保造監督。晩年の山口百恵「赤い」シリーズや、「スチュワーデス物語」などテレビドラマの演出、脚本で有名なこの方のテーマは日本的ルネサンスとしてブレーキを持たない日本社会にとって個人が障害を持つ事がルネサンス(人間開花)であるとする一連の映画。

  • 従軍看護婦『赤い天使』の負傷した者たちを救い続ける女の兵隊
  • 国と男の奪い合いをする『清作の妻
  • 麻酔薬開発に献身した『華岡青洲の妻』の姑との女の争い
  • 江戸川乱歩原作『盲獣』の裸体をイメージしたオブジェクトの上、繰り広げられる性愛
  • 幼くして過酷な人生を味わい尽くす『大地の子守歌』盲目のお遍路旅

カルト的人気の増村保造監督作品って、現代のフリークス社会のシンボル化であるのかも知れない。

残暑厳しい中、汗だくの日本的ルネサンスを知るのも一理かも。

フィルモグラフィ

[1950s][1960s][1970s][1980s]

1950年代

1960年代

1970年代


  • 1970年 でんきくらげ
    大映
  • 1970年 やくざ絶唱 大映

  • 1970年 しびれくらげ
    大映

  • 1971年 遊び
    大映
  • 1972年 新兵隊やくざ 火線 勝プロ
  • 1972年 音楽 行動社=ATG
  • 1973年 御用牙・かみそり半蔵地獄責め 勝プロ
  • 1974年 悪名 縄張荒らし 勝プロ
  • 1975年 動脈列島 東京映画
  • 1976年 大地の子守歌 行動社=木村プロ
  • 1978年 曽根崎心中 行動社=木村プロ=ATG

1980年代

  • 1980年 エデンの園 白信商事=オルソ・オリエンタル・コーポレーション
  • 1982年 この子の七つのお祝に 松竹=角川春樹事務所

2006-08-03

幸せの黄色いハンカチ(The Yellow Handkerchief of Happiness)


画像 : 高倉健さん、打ち合わせの様子

NHK-BS2で『幸せの黄色いハンカチ』をやっていたので、久々に、夕張のロケ現場に映画サークルの仲間と押しかけた時の写真を引っ張り出す。(笑)


  • 画像 : 倍賞千恵子さん、黄色いハンカチを前に

  • 画像 : 桃井かおりさん、撮影脇で

2006-08-01

ジョブレス・リカバリー (Job-less recovery)

今日の夕刊に『フリーターへの根強い偏見』と題した高原基彰さんの論文が載っており、ジョブレス・リカバリー(雇用なき回復)と呼ばれたアメリカ1990年代の雇用状況が日本でも起こっており、表題のフリーターへの偏見より、"正社員信仰"を問題にすべきというお話。

趣旨は判るけど、じゃあ、フリーター(著者曰く「実は誰でも構わない」)をメインに据えたとして、かつての職人芸を育てよと言うのでもなく、単なる状況分析ジャンと思ってしまう。

調べるとアメリカは2000年代にはジョブロス・リカバリー(雇用減少の回復 [Job-loss Recovery])を迎えおり、フリーターすらいらない世の中。

日本経済の"正社員信仰"にしがみつき、フリーターを蹴落とす形は確かに問題だけど、「実は誰でも構わない」仕事を如何に安定供給させるかが問題なんじゃないだろうか?