2008-02-29

雪下ろし snow lowered.

今朝は意を決して、車庫の屋根に登り、雪下ろしをした。


作業前の車庫の屋根

ゆうに50cmある屋根の雪はそろそろ下ろさなきゃ、やばそうな気もしたし、車庫前の雪山を登れば、屋根に登れそうだったので。

長靴に雪が入らないように、足にレインレッグカバーという便利グッズを着用し、いざ雪山へ。(笑)


レインレッグカバー

雪の多い年はよく登るのだけど、屋根からの眺めは気持ちよい。


車庫の屋根の上から

1時間半ほどかかり、屋根に積もった雪を側に落とすのだけど、玄関前の通路となる方には落ちないように気をつけながらの作業。また、屋根の淵は雪がせせり出ているので、あまり端に立つとそのまま地面に真っ逆さまになるので、なるべく屋根の中心で、雪下ろしをする。

登ったはいいけど、降りられなくなる心配もあり、下ろす雪で降り口の雪山を作る工夫も考える。

作業終了後、下ろした雪が積み上がったところに尻をつけ、滑り台のように地面まで帰り着き、見上げてみると、屋根の端に残った雪のせり出しは結構でかい。


作業後の車庫の屋根

用心第一。せり出した雪をスコップで突き落とし、雪下ろし作業、ひとまず完了。

これだけ出来るのだから、障がい者じゃないと近所から役所に密告されたら、どうしよう。(笑)

本人の心労を考えない他人が雪下ろしをしてくれるわけもなく、今日の雪下ろし作業も無事終了。

明日は晴れるか、また雪か、てるてる坊主に祈りゃんせ
(桜川唯丸氏黒い雨」の替え歌)

  • OhmyNews : 大雪の後始末は結構大変だ

2008-02-28

雪山賛歌 Snow mountain paean

今朝の大雪で、家の周りは雪山の中。

職場のお姉さまたちとお食事の約束をしていたので、外出可能なように道を作り、雪山は更に高くなる。

幸い、借家ながら、家庭菜園用の畑があるので、投げ場には困らないけど、畑に面した窓には溶けずに凍った屋根の雪の塊がせり出していた。

窓に向かって落ちなきゃいいのになぁと思いながら、どうする事も出来ず、出かけ、夕方、帰宅すると真っ直ぐ落ち、窓への直撃は避けられ、ホッとする。

しかし、心配の種はそれだけに尽きず、知り合いに貸している車庫の屋根に積もった雪は今、流行りの高層マンションとまではいかないけれど、恐ろしい高さになっている。

テレビの天気予報を観ると明日の最高気温はプラスの5℃。

積もった雪が溶け、夜、また凍るとすると車庫の屋根に積もった雪の重みは増す。

悪夢のスパイラルが夢で終わる事を願い、今の雪山の中を楽しもうと現実逃避。

今、読んでいるマキノ雅弘著「映画渡世・天の巻」にて、その父、牧野省三が新築の家が出来た時、「いい棺桶だ」と云ったそうだけど、そう思えば、確かに気楽ではある。

タイトル「雪山賛歌」をYouTubeで検索すると『いとしのクレメンタイン(荒野の決闘)』が検索される。

「雪山」と「西部劇」。生きていられる喜びは同じなのかなとふと思う。

YouTube - My Darling Clementine - Trailer

2008-02-27

よく降る雪 It often snows.

先週末からの札幌の吹雪状態は一進一退を繰り返し、生活道路の至るところに雪山が出来ている。

そんな札幌、マスコミ記事では、昨年末の福祉灯油制度の活用はしないというニュースをはじめ、福祉関係にまつわる不安になるニュースが多発している。

消費者対策として打ち出された「あったか応援資金貸付」は低所得者に借金を背負わせる物にしか思えないし、「食育に関する料理教室~心も体も温まるメニューを学ぶ~」はだったら市役所職員自ら実践してみろといいたくもなる。「銭湯の入浴料金半額補助」だって苦しい経営の組合加盟店の尽力による物で、組合に加盟していない郊外型銭湯で、入浴料金半額の問い合わせをする高齢者が店の人から「やってません」とすげなく云われる現場に出くわしもした。

滝川市の生活保護費を詐取事件あたりから始まる生活保護費の支給基準のあり方や身障者手帳不正申請での大がかりな再検査など、一事件から派生していく「弱者狩り」は不正発見を名目にし、今までの行政の怠慢ぶりを覆い隠して、「公正」を示す為の再検査という税金の無駄遣いに思えてならない。

何故、そう思うかは、昨年末に起きた【心身障害者の共済年金 札幌23人もらえず 福祉医療機構、申請なく「時効」】という対策手段も示されずに「市独自の救済策は困難」とした出来事があり、行政の不始末に対する責任の所在が示されなかった事にある。

市の財政難が厳しい状況はよく判るけれども、無駄を作っているのは行政のあり方であるのに、その不手際をすべて弱者に押しつけ、解決図るような発想がそもそも間違っているのではないか。

今日のテレビニュースでも「産婦人科医療が危機」として、危機意識のない行政に対し、産婦人科医会が、重い症状の救急患者を診る「2次救急」から撤退すると申し入れをしたニュースが流されていた。

連日の大雪で「除雪・排雪の不満・苦情」も出て来ており、行政がどれだけ生活に目を向けているのかが問われているような気もする。

よく降る雪が人の命を絶つ前に。

国政も同じだとは思うけど。

  • OhmyNews : よく降る雪が人の命を絶つ前に

2008-02-26

歌は世に連れ The song is taken to the world.

イタリアの映画監督エットレ・スコーラの『ル・バル』(1984年作品)を見た。

とあるダンス・ホールを舞台に音楽のみで、セルフは一切なし。

戦前、一世風靡したフランス・シャンソンからアルゼンチン・タンゴ、キューバのルンバ、ドイツ・オペレッタ、ナチズムの悲劇の歌「リリー・マルレーン」、アメリカ進駐軍のジャズ・ソング「茶色い小瓶」、ブラジルの新しい粋、ボサ・ノーヴァ、アメリカン・ロックンロール、そして、ナイト・フィーバーのディスコ。

ダンス・ホールに流れる音楽はその時代を映し出し、社交場に行き交う男女の表情をも変えていく。

音楽が流れるところ、人が集い、経済が生まれる。

無秩序に交わされる男女の愛の語りも、時として、取り締まられ、秩序を重んじる男たちの抱擁の場に代わり、時として、自由を賛美させながら、麻薬のように異文化に溺れさせる。

無国籍の場と化したダンス・ホールはその時代の顔。

この映画が作られた後、世の中はラップ、ワールド・ミュージックと自由を謳歌する時代の後、9.11が起きた。

今、ダンス・ホールにはどんな音楽が流れているのだろうか?そして、どんな人たちが集っているのだろうか?

個室ビデオ、カプセルホテルからネット・カフェというそれまであり得なかった引きこもり文化が華開く時、人が集い、文化が生まれ、経済が活性化する歴史の流れは沈黙しているのじゃないだろうか。

人の交流が、物を生み、金を動かした。

YouTube - Le Bal, Ettore Scola, 1983 - # 2
  • OhmyNews : 25年前の映画『ル・バル』で描かれた歌は世に連れ、今の時代は

2008-02-25

人間が作り出すのもその自然 It is the nature that man produces.

どんなに過酷な自然でも振り返られる事が幸福だとか。 人間が作り出すのもその自然であり、全てが自然になっていく物らしい。

過酷な自然体験ほど懐かしめる記憶がしっかり残っているのは何故か考えたいもの。 その自然をもう一度、体験したいのかしたくないのか。

そういう意味でも人間は自然を作り出せるのでしょう。

みんなが生きられる自然、
みんなが競い合い、欺き合う自然、
みんなが脅え、穏やかさを祈る自然。

2008-02-24

集団的無意識 Inconciente Colectivo

昨日一日一杯、札幌は雪は降り続いた。

初めは淡雪だったものが、しだいに細かなみぞれ雪に変わり、溶けかかり、人の足跡や車の排気ガスなどで黒く汚れた地面を覆い隠すように、降りしきり、みるみるうずたかく積もっていく。

静かに、しかし、確かに、何もかも白の世界に変えていく。

荒れ狂う自然の中、人が出来る事は祈る事しか出来ないのかも知れない。

怖れを知らない子供のように「そんな事、ない」と云えるうちこそ華なのだろう。

軍圧に耐え、生き抜いたラテンアメリカのみんなの歌「集団的無意識 Inconciente Colectivo」はそんな事を歌う歌。

YouTube - 21 En el Rosedal - Mercedes Sosa - Inconsciente colectivo

2008-02-23

20世紀ノスタルジア 20th Century Nostalgia

原将人親父の広末ロリコン映画。

久々クソ映画を観た。(笑)

大人の若者に対する無理解、ペット化しようとするサンプルと見れば、反面教師になるのかも。

広末ほどオトナたちに玩ばれたアイドルもいないだろうな。

これが70年安保の旗手、原将人作品というのも何となく判る。

YouTube - 広末涼子.20世紀ノスタルジア.CD1-ep1

2008-02-22

緊急行動 Urgent action

昨年末、電話をNTTからケーブル会社のIP電話に切り替えた。

NTTとの契約はネット接続だけになり、いつも通りの請求書が届き、中身も確認しないまま、今まで通り振り込まれていると思っていた。

不明瞭な支払い通知書

先日、NTTから葉書が届き、開けてみると1月分の未払い通知と2月一杯で停止する旨の内容で、コンビニに期日まで支払えとの内容だった。

具体的な料金明細は書かれておらず、何の支払いなのかピンと来ず、忙しさにかまけて、目につく場所に葉書を置き、そのままにしておいた。

電話は切り替えの時に停止したし、FAXの番号も使っていたので、ISDNも残していたけど、それも多分停まっているはず。今のネット接続の料金としては半端すぎるし、いったい何なのだろうと、過去に届いた明細書をひっくり返し、調べてみる。

いつの間にか窓口支払いに

電話の切り替えが12月の10日でなされており、その日までの請求の支払いは1月末になされており、よくよく見てみると、電話の切り替えの後のネット接続の代金が振込ではなく、振込通知書として届いており、先月支払い分の他に今月の支払い分の請求まで、届いている。

どうやら電話の利用停止の祭に事務手続きで、引き落としの契約も解除されたようで、ネット接続の支払いは窓口での支払いに勝手に切り替わったよう。

先月の未払い分をコンビニで支払い、NTTの料金お問い合わせのフリーダイヤルに電話し、また引き落としにして欲しいと伝えると、再度、引き落とし手続きが必要との事。

引き落とし手続きは本人の同意が必要なのは判るけど、引き落としの停止は本人の同意がなくても出来る物なのだなぁと思った。

引き落としの停止に対する本人の同意が必要ないのは不利益が発生がないからだろうけど、せめてネット接続で支払いが継続している事くらいNTTでは判っているのだから、引き落としの継続の確認くらいして欲しい。

年度末で慌ただしい時、危うく、ネット接続を停止されるところだった。

今月支払い分、忘れないようにしなきゃ、また慌てる事にもなる。

届いた書類はちゃんと目を通さなきゃ。いつ生命線を切られるか判らないから。(笑)

  • OhmyNews : 契約変更で、なぜか引き落としが振り込みに

2008-02-21

電話帳 Telephone book

インターネットの業種別電話帳。

単にNTTの電話帳を丸写ししているようで、役に立たない。
お店ならば、品揃えとかの情報がもっと欲しい。

札幌市内レンタルビデオ

大半がアダルト専門のようで無駄足になりそうな。

こういう情報を掲示板にすればいいのにね。

ネットの使い方が下手な日本人とネット活用上手なアダルトショップ。

2008-02-20

知恵の輪 Puzzle links

昔作ったページを活用して下さっている方よりメールがあり、ページで紹介しているスクリプトを紹介してよいかという問い合わせ。

フォーム - 構造: Webアクセシビリティ

フォームの初期内容がカーソルでフォーカスされるとクリアされる仕組みが便利と思われたらしく、「かなり以前にあちらこちらのソースを見て、理解し作った物」と返信を返した。

インターネットが技術や知識の応用の場となり、その情報を活用していく「知恵の輪」を理想としている身にはとても嬉しいメールでした。

今じゃ、自分自身、せっかく身につけた技術も活用する機会なく、だんだん忘れかけ、このスクリプトもどんなスクリプトか思い出すのに時間がかかったけれども。(笑)

揚げ足取りに終始せず、知恵の輪としてのリンクで情報活用しあえば、より思慮深い物が生まれるのにね。

お問い合わせ下さった方の活用ページ

Let's enjoy MODx|eFormによるコンタクトフォームサンプル

ご活用を。

2008-02-19

雪だるまの地蔵さん Mr. Jizo of snowman

雪だるまの地蔵さん

友達の家に遊びに行った帰り、家の近くの大雪で出来た雪山をくりぬき、その中に小さな小さな雪だるま。

これ以上、雪が積もりませんようにとでも願って、そばの会社の人たちがこしらえたのか。

ほこらの中のお地蔵さんのように見守られているようで、写真を撮りました。

  • OhmyNews : 雪だるまの地蔵さん

2008-02-18

バランスシート Balance sheet

うちの職場に来ているごくごく普通のアルバイト学生たち。

待機時間の談笑で先日起きた自殺した高校生の耳たぶにピアス用拡張器を無理やり挿入した事件の話となり、自殺した高校生を笑っていた。

この感覚はいったい何なのだろう?

うちらが大学生だった頃もこのような話題が友達の間で話されもした記憶があるけれど、亡くなった人を笑っただろうか?

今はメディアを通して、伝わる情報は残忍な事件のニュースと「善悪」のみの価値基準。

「善悪」の合間にある人間の心の葛藤はその残忍さで覆い隠されてしまっている。

アホな事をした少年2人より自殺した高校生が笑われる話のゆがみは起こった極限状況への想像力の欠如のような気もする。

死んだ者は笑われ、罪を犯した者たちは裁かれる劇場型日常。

自分とかけ離れた物は巧みな評論家になりつつも、人の顔色をうかがいながら日常を演じもしているような気もする。

その周りには口うるさい職場の上司や好き勝手云うお客がいる管理社会がある。

ごくごく普通のアルバイト学生たちの心の奥底の自我と依存のバランスシートはどんな風になっているのだろうとふと思う。

  • OhmyNews : 若者たちのバランスシートは?

2008-02-17

手持ちの駒 Horse on hand

職場も新年度に向け、動き出し、働く者たちの親睦会も役員一新。

昨夜は新メンバーの顔合わせ。

昨年の大人しめのメンバーからにぎやかなメンバーに入れ替わり、担当決めをしたのだけれど、それぞれの気性を知っているやりとりはどのようにそれぞれの才能を引き出させるかが見えて、面白かった。

無い物ねだりをしすぎるとすぐ仲間割れしちゃうだろうし、得意分野を任せすぎると先々動きが取れなくなる。

企画、広報、会計、書記。それぞれ役割を決めつつも、わいわいがやがやの会議がまた始まる。

今晩は昨年度役員と今年度役員の引き継ぎの後、昨年度役員のお疲れさん会。

せっかくめぐり合った縁、今後に繋がり、更なる縁に繋がればいいのだけど。

荒れ狂う真冬の大雪、恵みの春を夢見てみる。

2008-02-16

降っても降ってもまだ降り止まぬ not stopped falling yet even if falling or falling.

今朝もしんしんと降りしきる雪。

黙々と雪投げをする隣の小父さんの姿がうっすら降りしきる雪の中、見える。

雪に閉ざされないように。

生活のための労働が続く。

2008-02-15

ゲームの規則 Rules of The Game

東京のお天気は大丈夫そう。

けれどもこちらは連日の地吹雪。

夕張なんか雪雲も押し寄せ、降雪1メートルを超えたとか。

おいらも二週続きの超過勤務と親睦会の年度替わりの作業で身体も疲れが溜まっている。

今週末は親睦会の新体制の役員決めもあるので、超過勤務があったとしてもご遠慮しょうかな。

ひとつしかないこの身体、無理なく使いこなせるよう、心がけなきゃ。

それがままならないのが「ゲームの規則」なのだけど。

2008-02-14

市川崑さん Kon Ichikawa

僕が映画を見始めた1970年代、映画界もその黄金時代が過ぎ、立て直しに迫られ、外部資本による大作映画の時代に移行しようとしていた時代だった。

市川崑さんはその頃、1000万円映画と云われたATGで『股旅』を撮り、『吾輩は猫である』など試行錯誤しつつ、角川の元で『犬神家の一族』を撮り、依頼された物をそつなく撮る職人監督になった頃で、その独特なモダニズムのテクニックは気になりはしたけど、熱心に新作を追いかけるほどの監督ではなかった。

しかし、当時、日本映画復興の気運から開催された「日本映画名作祭」にて、竹山道雄原作の『ビルマの竪琴』(1956年作品)、幸田文原作の『おとうと』(1960年作品)を大スクリーンで観、三島由紀夫原作の『炎上』(1958年作品)を地元の映画サークルで上映されてから、市川崑さんの偉業を知るようになった。

ひと言で言えば、モダニズムな映像で日本の意識的な貧困を描いた作品群は、古めかしい日本をそのまま描いた昔の映画の中で、今に近い感覚で見られ、親しみを感じられた。

ビルマの竪琴』の一兵卒としての戦争責任の問題、『おとうと』の義母とのなさぬ仲に不満を抱きつつ、姉弟愛を深める話、『炎上』のどもりというコンプレックスから金閣放火に至った寺の坊さんと、市川崑のこだわりは原作を素材に「近代化と個人」の問題にこだわり続けたと当時の映画批評誌にも書かれているのだけれど、埋没しつつ、近代化にあらがう個人に共鳴を覚えた物でもある。

なかなか観る機会に恵まれない日本映画で市川崑さんの作品はその後、島崎藤村原作の『破戒』(1962年作品)、松田道雄の育児本の映画化『私は二歳』(1962年作品)、堀江謙一の体験記太平洋ひとりぼっち』(1963年作品)など絶頂期といわれる時代の作品を何本か観ている。

それ以前の風刺劇の傑作とされる『プーサン』『億万長者』『満員電車』なども最近、ケーブルテレビの日本映画専門チャンネルで観る事が出来たけど、その当時の世相が判らないためかいまいち風刺が笑えなかった。

フィルモグラフィを観ると1970年代からお仕着せの作品を作り続けた崑さんも2000年代に入って、黒澤明木下恵介小林正樹など映画の危機を感じ、設立された四騎の会で、次々と先立たれた三氏の意志を継ぐべく、『どら平太』『かあちゃん』を作り、健在ぶりを示して下さった。

映画界入社当時、戦意高揚の国策に荷担せざるおえず、大好きなディズニィやポパイのアニメから学んだテクニックも本格的に活かせるようになったのは戦後の事。

映画界という世界の中、「近代化と個人」に対峙しなければならなかった職人・市川崑はトレードマークのくわえ煙草をやめることなく、92歳で他界された。

今頃、黒澤明木下恵介小林正樹など諸先輩に出迎えられ、仮の宿なる浮き世の話で盛り上がっている事だろう。

2008-02-13

地吹雪 Drifting snow

思ったほど寒いとは感じなかった今朝の気温。

連日の真冬日で身体が慣れたのだろうか。

しかし、窓越しに外を見ると、外は地吹雪。

こんな日は外に出たくないけど、返却期限のビデオもあり、東奔西走。

家の近所は地吹雪状態でも、西の方に行くと晴れてもいたから、風向きにもよるのだろうけど。

今年は殊の外、厳しい寒さが繰り返されるけど、穏やかな春の恵みを迎える試練である事を願いたい。

2008-02-12

一服 Rest

三連ちゃんの仕事を終え、一服の一日。

昨夜からの雪が少し積もっただけで、雪かきに追われる事もなく、昨晩終了したオークションの落札者への連絡やら、入金確認できた品物の発送などの用を済ませ、昼からはレンタルビデオの返却をしに行き、替わりの物を借りてくる。

昨晩の仕事帰り、銭湯で疲れをほぐしたお陰で、疲れはそんなに残っていないけど、無理した分はじわじわ出てくるから、用心が必要とも思ったりする。

明日からまた強い寒気が居座るようだから、ここで油断をして、体調崩すとせっかくの余計に働いた報酬も無駄になるから、気をつけなきゃ。

今晩は「移動大好き」の反逆児・伊藤大輔の晩年の作品群をパソコンやりながら、観るつもり。

2008-02-11

三連休 Three consecutive holidays

結局、この三連休は三日とも仕事だった。

そして、それぞれ大きな出来事があり、大変疲れる三日間だった。

人の命に関わった土曜日。
全面禁煙の強行派と分煙の穏健派の白熱議論の日曜日。
それぞれの仕事のスタンスが見えた月曜日。

我を見せずに、我を押し通す要領がよく判りもした。

それをずるいと見るか、手本と見るか、それが宿題なのだろう。

2008-02-10

自由化される「人の命」 It is liberalized. "Person's life"

団塊の世代のための社会制度という話が就職活動する若い世代の中で語られているらしい。

確かに今の年金などの社会保障が確立されたのは段階の世代が大量就職する1970年代に整えられた物。

終身雇用が崩れ始めたのもここ数年の事だし、何年か前に就職活動していた学生が、入社の時に、「一生ここで働けると思うな」という訓辞を頂いたという話をしていた。

破綻の様相を呈してきた年金は団塊の世代のためというよりは団塊の世代の保険料を当てにしただけの制度で、だからいざ払う段になって、「改革」「不正経理」が語られるようになっただけで、収支決算なんか何も考えていない武士の商法のような気もするけれど。

昨日、心肺停止の急病人が出て、そこでアルバイトしている人たちがAED(自動体外式除細動器)の操作を迫られ、困惑していたけれど、今まで「人の命」を扱えるのは特定の人で、その特定の人に責任が被さっていたものが、居合わせた人全てが「人の命」を扱えるようになってしまったような気がする。

AEDのような直接的な「人の命」の他に、陪審員制度しかり、雇用制度しかり。

ある意味、プロ意識を重んじすぎた日本の社会の異質であり、国際社会に置いてもこれほど特定の人に依存し合う社会は珍しかったのだろう。

ただ、ここに来て、少子高齢を背景に「人の命」を「みんなの命」にしてしまうのは下地がない分、危うさも感じられ、「一生ここで働けると思うな」といわれた新入社員はどう頑張っていいか判らなくなり、AEDを手渡されたアルバイトは赤いボタンを押す勇気を試される。

試されるほどにバックグラウンドとなるべき社会が稀薄でありすぎるから精神的に不安になる。

「人の命」を「みんなの命」に出来なかった団塊の世代のつけがすべて後の世代にのしかかってきたのが今のような気もする。

あなたの命がみんなにゆだねられる時代、あなたは安心できますか?

  • OhmyNews : あなたは安心できますか?

2008-02-09

関東南部、積雪の恐れ The southern part of Kanto notes the snowfall.

「関東南部、平地で9日朝からまた積雪の恐れ」

ニュースサイトの記事見出しを見つけ、職場のサイトにアクセスしてみる。

今日はとりあえず、大丈夫らしいけど、明日はどうなのだろう。

まずはこちらの体調を崩さないように、整えておかなければ。

天候という名の大いなる自然、体調という名の内なる自然。
その狭間で生きているのだから。

2008-02-08

街は雪まつり、申告の後、『ひめゆり』行く in the town of the snow festival, goes to see 'Himeyuri'.

還付申告が街中にある教育文化会館で行われている事を知り、いつもは税務署に行っているところを今日、最終日である映画『ひめゆり』を観たくもあり、教育文化会館に行ってみた。

混んでいるのを念頭に置いていなかったので、行ってみて、数人並んでいるのにもちょっとビックリ。提出のみなのだけど、インターネット経由はコストがかかるし、郵送するには提出忘れの書類不備がないか心配なので、いつもこうして申告会場に足を向ける。

書類を点検してくれる税理士の方とお話ししていくと何か話がかみ合わない。

よくよく聴くとこの会場はサラリーマンや年金受給者で、余分に税金を支払った人のために特設されたもので、僕のような青色申告は確定申告が始まっていない今の時期はやはり税務署にて還付の手続きをした方がいいらしい。

怒られつつも、受け取ってくれた事に感謝しつつ、会場を出て、向かい側の大通公園で行われている雪まつりをちらり見て歩く。

会場の一番はしに位置するためか、それ程の混みようでもなく、海外からの観光客がほとんどの中、何十年ぶりに雪像を見て歩く。

海外のチームや市民が作った小雪像が並ぶ会場は真冬の寒さで閉じこもりがちにならないように市民参加型として始まったとされる雪祭りの本来の形を今に伝えており、寒いとはいえ、立春を過ぎ、日差しが強まったせいか、少し溶けかかり、ツララがたれた雪像にも親しみが持てる。

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流行の「お尻かじり虫」や海外のものでは細かな彫り込みの入ったマレーシアの作品が気に入った。

雪まつりの大通りから街中に入り、札幌でも一番古い繁華街でもあった狸小路の街外れ、まだ小さかった僕が悪戯して、せっかんとして、足首を捕まれ、三階の窓から中吊りされた建物がまだ残っているので、想い出に何となく、写メールで撮ってみる。

前評判が高い映画『ひめゆり』は生き残った者たちの生きた証を語る映画。

個人的には語り部一人一人を軸に沖縄戦でそれぞれどのように生きたのかを観たかった。

看護を言い渡され、従軍せざる終えなくなり、最後は軍の加護なく自由行動を言い渡された社会を軸とした語り部たちの語りはやはり語り部たちの生き様を弱めてしまうと思うから。

テレビドラマにもなった白旗の少女がちらり出て来たのが、嬉しかったりするけれど。

映画『ひめゆり』の上映館では映画サークルの友達ともばったり顔合わせ、少し話する。

人は想い出に生きるもの。

過ぎた時を例え、社会の流れで見られたとしても、その時、生きた人の証がある。

小雪舞う今日の一人の出来事なぞ、どうでもいいと思うかも知れないけれど、そんな一人一人の日常が社会を作っている。

『血に染まった海岸で、私は座っていた』

映画『ひめゆり』で語られる忌まわしい想い出話。

想い出が忌まわしくもなく、足下が四季を彩る自然であり、懐かしい友と出逢う事も出来る。

そんな当たり前に生きられる事を「幸福」と感じていたい。

  • OhmyNews : 当たり前に生きられることを幸福と感じていたい

2008-02-07

中国製ギョーザの怪 Of chaozu made in China

<中国製ギョーザ>の連日の報道はやはり違和感をぬぐえない。

産地での問題云々より日本国内の食品流通が海外の物でもノーチェックで店頭販売されている方がはるかに問題と思うのだけど。

検査コストをかけたくない輸入業者が産地に責任転嫁しているとしか思えない。

騒ぐマスコミもなんか判っていてやっているような感じがし、自分たちの食の安全より、低コスト依存をなんとか維持し、ついでに生産段階での食の安全補償も取りつけようとしている感じがする。

日本の食は中国に限らず、世界中から輸入されている。

米軍の空爆激しい時のアフガンからも青物野菜が入ってきているというのをニュースで聞いた事もある。

国内の食品流通の安全検査がなされてこその産地検査なんじゃないだろうか。

そして、いっこうに話題にならない店頭での産地明示義務なんか輸入食材は特に徹底して欲しい。

多国籍食材も増えてきているのだろうけれど。

2008-02-06

今週末は At the end of this week

先週末の東京の大雪で、月曜も仕事だったためか、すっかりペースが狂ってしまい、今だになんか変。

立ち仕事なので、三日間続く時は体調整えるよう心がけるのだけど、このところの肩の不調などで疲れやすく、月曜の仕事後も銭湯により、疲れを取り、露天風呂で冷たい夜風に上半身晒してみて、刺激を与えてもみたりした。

お陰で身体の疲れは取れたけど、平日に行っている事柄が立て込んだりして、今に至っている。

評判がいい映画『ひめゆり』も観たいけど、明後日金曜までのようで、時間が取れるか微妙なところ。

七日周期で崩れる天気も気になるところで、週間天気を観ると今週末の土曜日も東京は雪らしい。

今週末は職場親睦会の総会もあり、また出勤日が増えたりするとペースがなおおかしくなりそう。

予定組みすぎるせっかちな性格が悪いのだろうけど、天候と時間は誰にも止める事は出来ない。

穏やかさを見失っているのは自分なんだろうなぁ。

2008-02-05

毎度お馴染みの確定深刻 every time familiar and seriousness is determinate.

源泉徴収も一通り揃い、帳簿の決算作業に取りかかった。

昨年の確定申告書を引っ張り出し、税務署のネットサイトにある作成コーナーで、会計ソフトがはじき出した数値を入れていくと、昨年の春先に貰った仕事の収入が大きかったせいか、一昨年の収入より多い事を知る。

という事は収入額で算定され、経費を考慮してくれない国民健康保険の保険料も今年は更に多くなるのだな。

日雇いもどきのSOHO稼業は稼げた翌年は地獄を見る。

地獄に仏の出逢いを求めて、仕事捜しに励まなければ。

2008-02-04

ミナマタ Minamata

中国製ギョーザ問題、モグラ叩きの様相を呈し始めてますね。

犯人捜しに夢中になり、犯人が御上だったと分かると被害者つぶしをやったミナマタになんかにているなぁと思うのですよ。

経済優先で生活を犠牲にしたミナマタ。

そのミナマタの「食」の問題をもっと知りたい気持ち。

その後のアレルギー、アトピーなんかも個人の問題としちゃっているのは日本くらいで、先進諸国はアレルギー、アトピーを配慮が必要な障がいとして、社会問題になっているのに。

経済優先で即席の食文化を求める生活の問題をマクドナルド依存中毒を材に描いた映画『スーパー・サイズ・ミー』をまた観たくなってきた。

ファーストフードでわが子に塩分たっぷりのフライドポテトと甘味料こってりのソフトドリンクを与える母親を多く目にするこの頃、その話をそれでも生きる大学生たちにすると「一歳半でビリーズ・ブート」と笑っていたけど、笑うしかない日本の食文化。

国民の健康を担保に経済優先行う政治思考は次なるミナマタを生むのだろうね。

将来の医療費負担削減のため、健康な胃の摘出助成を行っているというアメリカのようになろうとする国は、反面、安い人件コストの中国のようにワーキングプアを増やしている。

死刑制度と同じく、犯人捜しのトカゲのしっぽ切りは次なるミナマタを防げないのに。

2008-02-03

朝寝坊 Late riser

この頃、設定が反映されないケータイのアラーム機能。

今朝は目覚ましが鳴らなくて、一時間の寝坊。

昨日、職場で聴いていた東京、雪かもの話を確認すべく、職場のホームページを見ると、やはり雪。

明日も仕事かぁ。目覚まし設定確認しとかなきゃ。

2008-02-02

できもの Tumor

もう一週間にもなるだろうか。

養母の右目のまぶたにできものがあるのに気がついた。

養母は義理であるためか、いつまでもこちらの様子を見る癖があり、右目のまぶたのできものの事も自分から話はしない。こちらも気にはなるけど、ものもらいだろうと思い、別段聴きもしなかった。

昨日、養母を見ると右目のまぶたのできものは更に大きくなっているので、週末、介護に来てくれている従妹に病院に連れていって貰えというと、週末は病院は休みだと、こちらの無関心ぶりをなじる。

もの20年にもなろうか、病院のまかない婦の仕事をしていた養母は職場内の人間関係やちょうどその頃、糖尿が悪化した養父の食事療法などが重なり、精神的にまいり、自律神経失調症になった。

病院への出勤途中、急に具合が悪くなり、途中駅で下車し、見知らぬ女の子に介抱して貰いはしたけど、それが条件反射となり、外に出ると具合が悪くなると思いこみ、一歩も外に出られなくなった。

病状は悪化し、心臓が締め付けられるような苦しみを訴えたり、台所で包丁をさわるのが怖くなったりもした事がある。

年末、歯の痛みを訴え、救急病院に同伴した時も、診察台に座ると潜在的な恐怖心から全身が震えを起こし、歯医者も全身麻酔をしなければ、治療は出来ない、けれども、全身麻酔をする事でショック状態におちいる可能性もあるといわれた。

養父が急死し、母はそのショックから一時、病状は悪化したけれど、糖尿の看病から解放されたせいか、安定した気持ちになりはしたけれど、僕への依存を強める結果にもなり、それに付き合うと何も出来なくなるので、突き放し、こちらも自分の時間を確保するのに必死だった。

「母さん、死んでもいいのか」

ある日、仕事に出かける際、不安からこちらに投げかけられた言葉はその日一日、憂鬱にさせた。

そんな母であるから、自分で病院に行こうとしない限り、手もつけられない。

本人は「痛くもかゆくもない」とそのできものの事を話すけれど、やはりこちらは不安になる。

実母が乳のしこりから乳癌の手術をし、亡くなっているだけに、なおのことである。

「癌かも知れない」

養母は脅し文句をはき、こちらの様子をうかがうけれど、こちらもますます厳しくなる仕事状況、それどころではない。

幸い、養母の友人たちが頻繁に出入りしてくれているので助かりもするけれど、自律神経を患い、年老いていく養母を背負い込み、遣り繰りしなければならないきつさは僕しか判らない。

大事にならず、単なるはれ物として、できものが治る事を今は望むだけ。

老いと向き合う生活は続いている。

  • OhmyNews : 「母さんが死んでもいいのか」

2008-02-01

倹約初日 Saving first day

長年取っていた新聞購読を止め、新聞が届かない一日目を体験。

やはり、朝晩、ご飯時、ご飯前に読む日課であった物がないと何か物足りない。

けれど、これも生活習慣であって、ない状態に慣れれば、それでよくなるのだろうなぁ。

新聞サイトの定額切り抜きサービスも利用しようかとも思ったけれど、パソコンの前での自分に枷を作りそうなので、必要となるまで手続きしない事にする。

少し自分の生活の中から余計な出費を見つけ出し、倹約の術を身につけないと、値上げラッシュとなるといわれる今後、ますます苦しくなるような気もするし。

手持ちのコレクションで売れそうな物はヤフオクで順次処分し、副収入を増やす事も考えたいし。

自分の仕事のサイクルで、灯油代とかがかかる冬の時期が収入源も落ち込み、厳しい時期でもある事だし、実行に移すにはいい時期なのかも。

しかし、月末の支払いラッシュは通帳残高を少なくさせて、心細さもひとしおなのだけど。