2012-07-26

friends after 3.11【劇場版】

映画を観る前はインタビューされる顔ぶれから反原発の面々の話でまとめられた作品なのだろうと思って観た。

インタビュー受けた方々のお話は原発事故から見えてきた日本の姿をそれぞれの立場から語ったもので、特になるほどなと観たのが、節電と騒がれている電力事情の話や貨幣依存の経済の問題、先進国の中でも異常といわれる毎日90人が自殺しているこの国の話、核廃棄物で反対運動が起きるマレーシアの話等々。

そして、岩井俊二監督の故郷・宮城県に向かい、被災された岩井監督の先輩や地元の話が描かれる。

その中で岩井監督の先輩が語る「助かった人の後には何人もの亡くなった人がいるんだよね。死んだ人の話は聴けないし」という言葉が、3.11なんだなと思った。

3.11がなんでもなかったことにしちゃそれこそ亡くなった人への冒涜。だから、いろんな人の話を聞かなきゃ、そんな映画なんだよな。

0 件のコメント: