2013-04-15

舟を編む The Great Passage

出版企業の中で一番地道な仕事である辞書編集部。その仕事にスポットを当てた三浦しをんの同名ベストセラーの映画化で、監督は「川の底からこんにちはの石井裕也監督。

石井裕也監督としては初の大作だけに期待して観に行った。

「右」を人に判るように説明せよ。頭でっかちでは生きた辞書は作れない。主役の馬締(まじめ)君が辞書編集部に入る前半の話は見事に石井裕也監督のコメディセンスが活かされ、小気味よい。

ボケをやらせたら天下一品の松田龍平にちょっと心配だった突っ込みのオダギリジョーがいい感じに絡んで、宮崎あおい、池脇千鶴が引き立てている。

辞書完成間近の後半の話は人間ドラマが薄いためかちょっと退屈したけど、後味はなかなかいい。

ドラマになりにくい辞書編集部の話で無理なくここまで見せた石井裕也監督の力量に感服した。

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