2013-09-27

そして父になる Like Father, Like Son

是枝裕和の新作で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した「そして父になる」

子供の出生時の取り違えを6年後に聴かされる二組の夫婦の物語は育てた時間か、血の繋がりかから、親の立場、子供の立場。夫の立場、妻の立場が浮かび上がってくる。

未婚の母に産まれ、母が結婚した養父に育てられ、中学三年で母が死に、養父が再婚、養父母に育てられた僕にはその描かれる状況全てが痛いほど突き刺さってきた。

選ばれる側の子供たち、選ぶ側の親たち。育ててきた側の母達と父達のギャップ。

大人になり、子供が産まれたから父になるのではない。この映画は「父になる」意味を問い続ける。

グレン・グールドのゴールドベルク変奏曲が流れる場面も違和感なかったな。

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