2014-08-25

リアリティのダンス La danza de la realidad

カルト映画の巨匠の新作。レイトショーは定番だろうから致し方ないとして、早い時間帯の上映が働く者としてはどう頑張っても観られる時間のスタートではなく、ほとんどあきらめていたけど、休みの今日、無理すれば観られそうだったので、というか、今日見逃せばまず観られないので、意を決して観に行く。

アレハンドロ・ホドロフスキー作品初体験であり、リアルタイムで観られるのはやはり貴重。

物語はホドロフスキーの少年時代、軍事政権下のチリで、金持ちとの付き合いが多い共産主義者である父のスパルタな描写から始まり、父の軍事独裁しているイバニェス大統領の暗殺を企て未遂に終わり、悔いる旅の話に流れていく。

男であることの自負と独裁政治を絡めた物語に、無数のフリークスたちが現れる映像は寺山修司的でもあり、ボルヘスやガルシア・マルケスなどの中南米文学的でもあり、超自然主義を思わす映画は何か懐かしい。

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