前作の終わりに流れていた予告編で、寄生獣対人間のドラマにエスカレートする感じが少し不安だったけど、この完結編は変にオーバーになることなく、寄生獣対人間のドラマを楽しませてもらった。
その対決の合間合間で寄生獣たちの語りとして、人と獣の違いが語られ、『人間を殺したいのは人間』と人間の獣性を断罪する部分は少し説教臭いけど、まぁそれもありといえばあり。
VFXはカーアクションの場面ではめ込みのアラがあった他は頑張っていたけど、ミギーと新一のやりとりは減って、和み部分が少なくなったのが寂しい。
終盤の山場で、全国に振り分けられた福島第一原発事故で出ただろうがれき処理現場で放射性物質の話が出て来て、日テレ映画で語られたのはビックリ。がれき処理の問題性を意識した制作サイドの意見が通ったのかなと別な思いも抱きもして、『人間を殺したいのは人間』という人間の獣性がより深く感じもしたり。
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