2015-07-15

パプーシャの黒い瞳 Papusza

書き文字を持たないジプシーの一族に生まれ、読み書きに憧れ、詩を詠んだ少女。

20世紀に生きた少女パプーシャは10代にして歳の離れた男と結婚。ナチスに仲間をユダヤ人のように殺され、戦後のポーランド政府からジプシー定住化政策を命じられる。

波乱の人生を詠み綴った詩が認められたことで一変する彼女の人生。それは迫害され続けたジプシー一族が他民族に知られると更なる迫害にあう恐怖から来る彼女へのバッシング。

映画はモノクロ画面で戦前と戦後の時空を行き来して、彼女の見た時代。ジプシー達の悲運を映し出す。

テオ・アンゲロプロスの「旅芸人の記録」を思い出すような物語は歴史に翻弄された東欧の物語でもある。

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